『涙の謝罪』は同情されやすいが、やり方によっては、多くの人から嫌われてしまう心理

政治家、会社の代表、芸能人、著名人・・・など、何か【不祥事】を起したとき、記者会見を開いて、大衆の前で『謝罪』しますよね。そんなとき、『感情』が高ぶってしまって、『涙』を流しながら『謝罪』される方も少なくありません。人は涙を流す相手に対して、「なんだか、かわいそう・・・」、「大変だったんだ、苦労したんだ、仕方ないな・・・」と、ついつい同情てしまうもの。

この「涙を流して同情を引く」行為は、【同情されるパターン】と【嫌われるパターン】の2つのパターンにハッキリ分かれます。なぜ、そのような現象が起こるのでしょうか?人間の心理に当てはめてみましょう。

 

そもそも、なぜ人間は『涙』を流すのでしょうか?

『涙』を流す作用として、3つが上げられます。
1つは『基本分泌』。乾燥やバイ菌から目を守るため、常に流れ出している涙のこと。2つ目は『反射分泌』といって、物理的にホコリやゴミなどが目に入ったり、眼球に何か触れたり、当たったり、刺激が強いモノが入ったり(玉ねぎをみじん切りしたとき)したときなど、涙を流します。3つ目は『感情分泌』といって、気分が悲しかったり、辛かったり、苦しかったり、うれしかったり、した場合に涙を流します。人は涙を流すことで、ストレスや緊張を和らげられると言われており、緊張がちょっと解けると、わーーーと泣き出して、心が開放され、泣いた後は気分がスッキリしますよね。

 

同情される涙、嫌われる涙

涙の記者会見といえば、多くの人の記憶に残った『号泣議員』こと、野々村竜太郎氏(兵庫県議会議員:当時47歳)。謝罪会見の席で、子供のような大声で号泣し、多くの人から避難とバッシングを受けましたよね。彼は日帰りと称して、豊岡市などに195回訪問し、政務活動費(政活費)から約300万円を支出していた件で記者会見を開き、あまりの号泣っぷりが衝撃的すぎてテレビやネットでも『ネタ化』され話題となってしまいました。野々村氏の涙に、いったい何人の人が同情したことでしょう??。かなり少ないかと思われます。それではなぜ、野々村氏の涙は『同情』されなかったのでしょうか?

 

ギャップ効果 -心理学-

ギャップ効果とは、「ある人が、それまで周囲から抱かれていた印象と、あまりにもかけ離れた行為をすると、最初の印象が上書きされ、後者のイメージが増幅された形で残り安い」という人間心理のこと。プラスのギャップ効果もあれば、マイナスのギャップ効果もあります。

 

たとえば、一見、怖そうな男性が、話してみると実は、礼儀正しかったりすると「イイ人」に見えますよね。これはプラスのギャップ効果です。野々村元県議員の場合『県議員』という立場の人が、子供のように、ワンワン大声で泣いたことで、同情するどころか、「議員のくせに情けない」「議員のくせにみっともない」「議員のくせに言いワケがましい」と【マイナスのギャップ効果】が働いてしまうのです。

野々村元県会議員

 

逆に同情を誘った涙といえば下尻エリカさんではないでしょうか。
あの「別に!」事件が起こったのは、2007年9月29日に行われた映画「クローズドノート」の初日舞台挨拶。富永アナウンサーの質問に対し、下尻エリカ(当時21歳)は「特にないです」、「別に」、と終始不機嫌な態度。会場の空気を凍り付かせるような異例の舞台挨拶でした。そのことで多くのメディアに叩かれ、「わがまま」、「気分屋」、「お嬢様」というイメージが定着し「エリカ様」と言われるようになりました。

 

その映画舞台挨拶のことを反省し、自身の公式ブログで謝罪。そして、テレビ朝日の「スーパーモーニング」に出演し、「あの日の行動ですべてをぶち壊してしまった」と涙ながらに謝罪しました。このとき彼女は。【不機嫌になった理由】は、あまり語らず、「すべて自分が悪い」「あの態度は「私情」に基づくものである」と告白。長い時間を掛けてアナウンサーの問いに答えていったのです。下尻エリカ謝罪

下尻エリカさんは、この涙の謝罪インタビューで「わがまま」「気分屋」「お嬢様」のイメージから、終始一貫「なんだ、結構素直な子じゃん」と世間の見る目が少し変わったのです。彼女の場合、【プラスのギャップ効果】が働きました。

 

余談ですが、男性で子供のようにワンワン泣いても『同情』を得られる人といえば、元フィギュアスケーターの織田信成さんでしょうか。彼が泣くことは、彼のキャラクターに合っているからです。憎めないっていうか、かわいいっていうか、でも、なぜか笑っちゃいますけどね。

織田信成泣く

 

【男性必見】女性の場合、なんで泣いているのか?自分自身わかっていないで泣いている!?

「涙は女性の武器」と言いますが、女性の多くは人前で涙するとき、「自分自身でなんで泣いているのか?理由がわかっていない」ってご存知ですか?

女性はちょっとしたキッカケで『涙』のスイッチが入り、ワンワン泣き出します。男性としては「なんで泣いてんだろ?」と理由を求めたくなります。しかし、ほとんどの女性は『理由』を持っておらず、ただ泣いているだけなのです。

急に泣き出した女性に対し、「なんで泣いているの?」と聞いても、「なんで泣いているかわからない(涙)」と返事が返ってくるのは女性自身もなんで泣いているか、わかっていないからです。

男性の皆さん、女性から相談されて『涙』されたときは、動揺せずに「この人は、ただ泣きたいだけなんだな~」と割り切って相談にのってあげましょう。

涙の理由がわからない女性

 

 

アドラー心理学の『涙』

アドラーAlfred-Adler心理学の創始者でもある、アルフレッド・アドラーは「人は悲しいから涙を流すのではない、同情や注目を引くためなのです」と言ってます。また、アドラーは「人間の行動には、自分自身ですら無自覚な目的がある」と言っており、人は『感情』によって動かされるのではなく、まず『目的』があって、それによって『感情』が芽生えると述べています。このことを「使用の心理学」といいます。たとえば「同情を集めたい」、「注目を浴びたい」、「可愛く見られたい」など、目的があって涙を流すとアドラーは言っているのです。

また、「涙を流すこと」で、同情や注目を集めるだけじゃ満足せず、相手を自分の思い通りにコントロールしたい、自分に都合のいい状況にしたいと思う人もいます。

たとえば、男性上司が、仕事のミスについて、女性部下を叱っているとします。途中、女性部下が泣き出してしまうと、男性上司はそれ以上叱ることができなくなり、逆に男性上司のが『悪者』になってしまうケース。このような場合、泣いしまった女性部下は無意識に心の中で、自分でも気付かず『目的』をもって泣いていた可能性もあるとアドラーは言っているのです。涙で同情を何度得た人は、これを「成功パターン」として、「涙」を『目的』として活用しているのです。

 

まとめ

男性の『涙』は基本、同情は引かないよです。男性が『涙』すると「男らしくない」、「情けない」、「頼りない」となってしまうからです。男性が謝罪で同情を得るには「漢(おとこ)らしく」、「潔く」、「スパッと」、謝ったのが好感度は上がりやすいでしょう。

女性の『涙』は、男性に対して、同情されやすくなります。ただし、同じ女性に対しては同情されにくい傾向にあります。理由はアドラー心理学ていう『目的』を持っていることが、女性同士だと、わかってしまうからです。

 

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