最近みんなが私を無視する!? もしかしてそれは人の話をしっかりと聴いてないかも?良い傾聴とダメ傾聴のお話

「最近、部下が報告や連絡を怠るようになった」とか「妻や娘が私を無視する・・・」で悩んでいませんか? もしかして、それは、あなたが部下や奥様の話を、しっかりと聴いてあげていないせいかも!?

人間は誰もが「自分のこと理解してほしい!」、「認めてもらいたい!」と強く思っています。これを心理学では『承認欲求』と言い、私たちは自分を理解してもらうために様々な行動をとります。その一つが『言葉』。人間は言葉に出して、相手に気持ちや感情を伝えますが、そのお相手が全く聴く耳を持ってくれなかったら・・・どうなります?「こんな人に話してもムダ」となって完全に信用を失ってしまいます。

心理学では「人を話を聴く」ことを『傾聴(けいちょう)』といい、傾聴とは、ただ単に「人を話を聴けばいい!」ということではありません。この『傾聴』が上手な人と、ヘタな人では、人間関係や信頼関係に大きな差が生じるのです。

「私は相手の話をちゃんと聴いている!」と思っているかもしれませんが、実際はどうでしょう?部下が連絡や報告をしているのに自分の仕事をしながら適当に聴いていませんか?奥様や娘さんが話しているのに、面倒くさそうに聴いていませんか?「この人、全然、私の話を聴いてくれない!ムカつく」と思っているかもしれまんよ。

今回は会社や人間関係で使える『良い傾聴』と、信頼関係をなくす『ダメな傾聴』についてお話させて頂きます。

 

『傾聴』の本当の意味を理解しよう

傾聴って、黙って相手の話を聴いてあげればいいんでしょ!」と誤解されている方がいらっしゃいますが、そんな簡単なモノではありません。そんな態度では、あなたを絶対に信用しませんし、逆に嫌われてしまいます。

また、傾聴について誤解している人の中に「自分の聞きたい事を聴くことが傾聴」だと思い込んでいる人。これも『正しい傾聴』とは言えません。本来の傾聴とは「相手が聴いてほしいことを聴いてあげる」こと。言葉の背景にある本当の気持ち「自分のこと理解してほしい!」や「自分自身を受け止めて認めてほしい」という承認欲求を満たしてあげることで、相手の自己肯定感を高めることができ、強い信頼関係が築けるのです。

傾聴2

 

 

『傾聴の効果』を理解しよう

【話し手側】

  • 自分のことを理解してくれることで不安や悩みが軽減される。
  • 話すことでココロがスッキリする。
  • 自分を客観視することで、自分に気付く
  • ストレス発散になる
  • 自己肯定感が高まる

 

【聞き手】

  • 相手との距離が近づく
  • 相手の多くの情報が得られる
  • 信頼関係が深まることで、相手もこちらの話を聴いてくれる
  • 相手の悩みや不安が軽減されることで空気が明るくなる

 

職場なら、部下のやる気が上がったり、安心できる職場環境となるため、仕事の効率も上がります。ご家庭なら、夫婦や子供との関係が円満になります。友達や恋人なら、より親密度が増し、信頼関係も強くなります。

傾聴3

 

 

『傾聴するときの基本姿勢』を理解しよう

【態度】

傾聴するとき、まず相手の先入観は一旦横に置いてください。相手の話を聴いているとき、自分の『感情』や『気持ち』や『価値観』を決して出してはいけません。そして無条件に相手を受け止めるように心がけ、話を最後までさえぎらず聴くことです。

ダメな傾聴は話に対して、すぐにアドバイスする人。それは自分の固定観念を相手に押し付けているだけ。あなたの固定観念は捨て、出来る限り、相手の立場、環境、思考の枠組みで理解するよう心がけましょう。

話を聴いているとき、つまらなそうに聴いてたり、眠そうに聴いてたり、目線が遠くの方を見ていたりしては、相手は「この人、私の話を真剣に聴いているのか?」と不信感を持ってしまいます。だからと言って相手の目をじ~~っと見つめていては、逆に威圧感と与えてしまうので注意しましょう。 まずは話を聴こうという雰囲気で、相手を見ることが大切です。また表情の工夫を心がけましょう。

 

【場所】

傾聴する場所も非常に重要です。相手が望まない場所では、相手の本音が聴けません。例えば会社で部下から相談されたとき、部下に「どこか別の場所で話を聴こうか?」とまず聞いてあげてください。「ここでイイです」という人もいれば「どこか静かな場所で」という人もいますので、望む場所で聴いてあげましょう。

傾聴は「静かな場所」をイメージしますが、意外に周りが騒がしい環境の方が望ましいです。例えば人が多く集まるカフェとか、居酒屋など。周りの雑音によって、相手は本音が話しやすい状態になるのです。また雑音が大きいと、話す声も必然に大きくなり、大声で出すことでストレスが軽減される効果もあります。

傾聴4

 

 

傾聴は、まず『聞き上手』になること

「聞き上手」と言われている人は普通の人と何が違うのか? それは『相づち』を打つのが、とても上手です。話をしている側も、相手がリアクションしてくれた方が会話もしやすくなります。

『相づち』について、ノースカロライナ州大学のチェスター・インスコ博士が行った実験があります。名簿からランダムに集めた学生と、博士が用意したサクラの学生とペアを組ませて「有料テレビ」について話し合いをさせました。

その際、あるペアでは、学生の話にサクラの学生がしっかりと相づちを打って反応。もう片方のペアには、わざと気のない返事をするようにさせました。実験の結果、相づちを打って反応したサクラの学生は、気のない返事をしたサクラの学生より『好感』を持つ割合が多く、大きな差が出たようです。

『相づち』をすることで相手は好感も持ってくれて、会話も盛り上がるのわかったけど、具体的にどうやればいいのでしょうか?

傾聴6

 

 

相づち上手になる4つのポイント

相づちも数多く存在しますが、好感が上がり会話が盛り上がる『相づち』を4つのポイントに絞りました。

相づち上手になるための4つのポイント1

相づちをすることで、相手は「ちゃんと話を聴いてくれてる!」と感じ、プラス「あなたの話に興味があります」とアピールできます。

相づちで注意することは、『顔の表情』と『声のトーン』です。相づちをしても、あなたの顔が無表情だったり、「それは楽しそうですね」と言いながら、あなたの声が全然楽しそうじゃなかったり。せっかくの相づちも何の意味もなくなってしまいます。

【相づち】+【顔の表情】+【声のトーン】を上手に組み合わせることで、さらにレベルの高い『聞き上手』となるのです。

 

さらに上行く『聞き上手』テクニック

相づちで、相手が思わずスラスラと本音を話してしまうテクニックをいくつかご紹介します。

【感情オーム返し】

「悲しい」や「つらい」や「うれしい」など、相手が『感情』を言葉で表したときは、同じように「悲しかったんだね」とか「ずっと、つらかったんだね」とか「そのとき、うれしかったんだね!」と感情をオーム返してあげます。そうすることで、相手の気持ちが盛り上がり、さらに会話も弾みます。

 

【擬音語オーム返し】

会話で「イライラ」とか「ズキズキ」とか「ワクワク」など擬音語を、しばし使うときがあります。そのとき、聞き手も同じように擬音語を使って返すのがベスト。

例えば話し手が「あのとき、ホント、イライラしたの!」と言ったとき、「そう、ムカついたんだね」と返しすのではなく、「そう、イライラしたんだね」と、同じ擬音語を使って返してあげること。「悲しくてワンワン泣いてしまったの」なら「そう、泣いちゃったんだね」ではなく、「そう、ワンワン泣いちゃったんだね」と返す。同調、共感のさらに上行くテクニックです。

傾聴5

 

 

まとめ

傾聴はコミュニケーションの基本中の基本です。仕事、家庭、恋愛、子育て、ご近所付き合いなど、いろんな場面で使えます。

「部下が最近、連絡や報告を怠るようになってきた!」と怒る前に、あなた自身、部下の話をしっかり聴いているか?確認してみましょう。「どうぜ上司に報告したって、興味があることしか聞いてないし・・・」って想っているかもしれませんよ。

「奥さんの態度が冷たくなった」とか、「娘が構ってくれない・・・」の原因はコミュニケーション不足の前にあなた自身、奥様や娘さんのお話を、適当に面倒くさそうに聴いていたから、現在に至るかもしれません。

人は「アドバイス」なんかより、しっかりと「自分の話」を聴いてほしいのです!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です